先月スイスに行ってきました
スイスのジュネーヴにはベルグの4月の名前の由来となった
オテル・デ・ベルグがあります
レマン湖のほとりにただずむ伝統あるホテル
かつて主人がパティシエとして若き日を過ごした思い出の地です
当時屋根裏にスタッフの部屋があり
ちょうど中央ファサードの横に少しだけ窓がみえている所が自室だったそうで
レマン湖とモンブランが臨める絶好のロケーション!
現在はフォーシーズンの傘下となっているようで
ロゴもこんなふうに…
私も何度か訪れたことがありましたが
いつも外から見るだけで今回初めて中にはいりました
格式高い感じで、さすがに写真はとれなかったのですが
スタッフの教育もゆきとどいていて
気持ちの良いお茶の時間を過ごすことができました
道路標識には昔の名がそのままに…
帝国ホテルでパティシエの修行を開始してから約6年、
やはり海外にでたい、と退職したのが40年前のこと
まず最初にたどりついたのが
カペル橋で有名なここ、ルツェルンです
製菓学校のパティスリーとショコラティエのコースに通い
受講後は数週間地元のパティスリーで研修したことも
今となっては懐かしい思い出
その後、仕事に就こうと思ってジュネーヴへ移動
今とちがってスマホどころかインターネットもない時代
いろいろな情報の収集や申込みなどもすべて手さぐりだったので
それはそれは大変な苦労をしたようです
ジュネーヴへ行ったものの
仕事はなかなか決まらず、所持金もつきかけたころ
(帰りの旅費などもちろんなく)
ようやく就けた仕事がインターラーケンのホテル・ボー・リヴァージュ
シーズンでの契約でレストランのデザート部門だったそうです
ジュネーブとちがってここはドイツ語圏
言葉の問題をはじめとしてかなり大変な思いをしたようですが
仕事につけた喜びで気にもならなかったといってました
半年の契約終了後は幸いにもジュネーヴの話をいただき
ホテル・デ・ベルグで師と仰ぐムニエ氏のもと、
技術や文化を吸収する貴重な3年間を送ることができました
今回は天気にもめぐまれ、
40年前のメモリーをたどるよき旅となりました