2013年5月15日水曜日

アントルメグラッセの季節が到来しました

昨日から急に暑くなりましたね
今日は昨日にくらべれば過ごしやすくなるでしょう…
との予報でしたが昨日以上に夏っぽい一日でした
いよいよアントルメグラッセの季節が到来です
 
今日はこのアントルメグラッセの誕生の過程をご紹介したいと思います
先日トロピカルマンゴーのご紹介ブログでも書きましたが
アントルメグラッセの販売を本格的に開始したのが2007年の春
1988年のベルグの4月オープン当初から
いつかはアイスクリームがやりたいと思い続けていた主人は
いよいよ実行に移すべく2005年頃から試作を開始しました
当初はカップに入ったアイスクリームや
一口サイズのマカロンやサブレにサンドしたもの
どれだけの試食(あ、私にとっては)…いや試作をくりかえしたことか
 
ところがなかなか商品が決まらないまま
グラシエ(アイスクリーム専用の厨房)設置のため2006年12月でティールームを閉め
年明けから改築工事が始まりました
 
なぜ商品が決まらなかったかというと
どうしてもピンとくるものができなかったと…
 
そして年始の休みに、*あること*がヒントとなり
まだそのころ日本であまり知られてなかった
アントルメグラッセをやってみよう!とひらめいたのです
アントルメグラッセはヨーロッパでの修行時代によく目にしていたそうですが
パルフェグラッセとよばれるもので組み立てられたものが主流
卵黄と生クリームを直接合わせて凍らせたもので甘さも強く、
ちょっと重たい食感でアイスクリームのイメージとは少しちがっていました
 
そのアントルメグラッセを今試作しているアイスクリームをつかってつくってみたらどうだろうか
そして日本の家庭の冷凍庫にもはいる4号程度のアントルメで**
そう決めてからはものすごいスピードで作品ができあがっていきました
もちろん試作は何百回としましたが…
一番はじめに作ってみたのが
こちらのストロベリーショートケーキ
これができたときにはもうびっくり
これなら誕生日のプレゼントのサプライズで発送することもできるし
喜ばれることまちがいなし!
そして次々と12種類ほどのアントルメグラッセが完成しました
http://bergue.main.jp/pro/p-EG.html
 
予想通り販売当初から今までにないケーキ、として
じわじわと人気を博し、
多くのメディアでもとりあげていただきました
ただし当初は*アントルメグラッセ*という言葉があまり浸透しておらず
取材後の校正がきてもほとんどがアイスケーキ、と書かれていました
ベルグの4月が日本で発信したこの*アントルメグラッセ*という言葉を
広めていきたいという思いが強かったので
その都度無理をいっては*アントルメグラッセ*、としつこく書き換えてもらったのも
今ではなつかしい思い出です
 
 販売開始して3年が経過した2010年2月には
このストロベリーショートケーキを日経新聞土曜版、日経プラスワンの
*何でもランキング、春に食べたいイチゴスイーツ*で
全国1位に選んでいただき、とても嬉しかったです
その後数か月は全国からのお問い合わせとご注文が相次ぎ
明けても暮れてもグラシエはストロベリーショートケーキの製造、
ヴァンドゥースは電話対応と発送の準備に追われていましたが…
 
おかげさまで最近ではアントルメグラッセの知名度もあがってきて
インターネットでも検索すると多くのサイトがでてくるようになりました
昨年あたりからは手掛けるお店も増えてきたように思います
 
長くなってしまいましたが
さらにくわしいことは2010年夏に発行された
ベルグの4月-アントルメ・グラッセの技法(誠文堂新光社)山本次夫 著
に書かれていますので興味のある方はご覧になってください

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